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皆様、ようこそSPEAKEASYへ!
エレメントゴルフ店主の村上と申します。
こちらのページでは当店の作業内容、店主の考え、日々の作業を通じて発見したことなどを気がむくままに綴っていきたいと思います。
時代が移り変わろうとも、作業に対する基本姿勢や理念はスタート時と何ら変わりなく真っ直ぐに我が道を行く、という決意表明でもあります。
たまには当ページを覗いていただき、当店を少しずつご理解いただければ幸いです。

 

○ 第一夜 3/27

○ 第二夜 3/30

○ 第三夜 4/2

○ 第四夜 4/16

○ 第五夜 4/19

○ 第六夜 5/5

○ 第七夜 5/27

○ 第八夜 6/16

○ 第九夜 6/20

○ 第十夜 8/17

○ 第十一夜 10/29

○ 第十二夜 12/17

○ 第十三夜 2013/2/27

○ 第十四夜 2013/8/15

○ 第十五夜 2013/12/31

○ 第十六夜 2014/3/11

○ 第十七夜 2014/9/21

○ 第十八夜 2015/3/11

○ 第十九夜 2015/6/15

○ 第二十夜 2016/1/7

○ 第二十一夜 2016/3/11

○ 第二十二夜 2016/5/8

○ 第二十三夜 2016/12/29

○ 第二十四夜 2017/3/16

○ 第二十五夜 2017/5/25

○ 第二十六夜 2017/8/7

 第二十七夜 2017/8/13

○ 第二十八夜 2017/12/1

 

 

 

チューンアップH

アングル調整を無事に終え、グリップ装着とバランス調整に掛かります。
アングルを動かした結果、少なからずバランスは変化しますので、必ずこの順序での作業になります。

今回の作業では、足りないウェイトを全て鉛テープによる調整で補うことをお客様との打ち合わせで事前に取り決めていましたので、クラブ長は「先人の知恵?教え?」の通りに4/8インチのピッチで綺麗に揃えています。
ただし、PWのみ1/8インチ長めに仕上げました。
作業依頼の際に「PWだけがどうしても重く感じて振りにくい」とのお話を伺っており
実際の測定値は・・

 

#9

PW

長さ

36 inch

35 4/8 inch

総重量

458.2 g

472.5 g

バランス

D 2.2

D 3.1

4/8インチのピッチと上記のようなバランス関係を保とうと過度にホーゼル内での重量調整を行った結果です。
ご覧の通りに総重量に大きな差が出来てしまい、#9と同じ感覚・力感では決して振れなくなるでしょう。
PWの総重量が重すぎるのではなく、#9とのつながり、だけではなくセットとして全番手が違和感なく振れるクラブでなければいけない訳です。

なるほど一見、綺麗に長さ・バランスが揃っているように思われますが、結局は見た目では分からない箇所にしわ寄せを行って蓋をしてしまっているとしか言いようがない気がしますが、いかがでしょう?
PWだけを2/8インチ長く設定しているメーカーは結構存在します。メーカーの言い分はそれぞれですが・・)

今回は全体のバランス、#9とのつながりを考慮してPWを若干長めに設定したことにより下記のような仕上がりになりました。
※シャフト先端およびバット側のトリミングにより、#4で38 3/8インチ〜4/8インチ刻みの長さになっています。

 

#9

PW

長さ

35 7/8 inch

35 4/8 inch

総重量

463.8 g

471.4 g

バランス

D 2.0

D 2.6

グリップの装着に掛かります。
持ち込まれた状態のグリップ下巻きは、量産品では基本形の「薄手テープの縦1回」でした。
お客様と「じゃんけんほい!」をしていただき手の大きさを拝見させて頂きました。
「少し細くないですか?」との問いに「若干・・でも慣れてしまっているから」とのご回答。
当方が拝見したところ普通〜やや大きめのサイズでしたので「分かりました。では若干太目に仕上げましょう。一度、ご自身の手にフィットするグリップサイズを実感してみてください。ところでシャフトステップの段差による違和感はありませんか?」と再度お聞きしたところ「あ、確かに!気になりますね・・」とのご回答。
このようなやり取りの後に決定された下巻き方法は・・
・現状よりも若干太目
・シャフトステップの段差による違和感の解消
・結果、グリップ左手部分はほぼ同じ太さ〜やや太目、右手部分も若干太目になるも
  緩やかなテーパーを確保する、との内容で合意いたしました。

画像@

画像A

画像では分かりにくいのですが、画像@は当店での「下巻き3回」の状態です。
ステップによる段差が大きく、違和感を感じられる方も多いはず。
これを画像Aの状態になるように巻いていきます。
段差がほぼ解消されて且つ緩やかなテーパーも確保されています。

当店では特段ご要望の無い限り、必ず螺旋巻きを行います。
太さの微調整などで縦に巻くこともあるのですが、縦にぐるっと回す巻き方にメリットはありません。
細くしたいから・・との理由が多いようですが、螺旋でも縦でも1回巻きならば太さは同じです。
細くしたいなら薄手のテープを使うか、グリップ自体を伸ばせば済む話です。
それよりも隙間が多くできる、テープが重なってしまうために均一の太さに巻けない、などの問題の方が大きい訳です。
勿論、作業は早く楽ですが。

話を戻しまして、今回の下巻き部分には2か所のシャフトステップが存在している為、3か所の異なる太さの部分が存在します。
バット側から順番に直径を計測してみますと・・

画像@ 15.9mm  15.3mm  14.7mm

画像A 15.9mm  15.6mm  15.3mm

となりましたので、今回の作業はお客様との打ち合わせ通りの内容にて仕上がりました。

当店では今回のような下巻き量の微調整を頻繁に行うために、あるメーカーの比較的、薄手のテープを使用します。
一般的に良く使用されている厚手のものでは微調整が効かないのと、実は作業性がよくありません。
グリップ再利用時にグリップを傷めずに綺麗に抜き取ることが出来る、またテープをシャフトから剥離する際にもストレスなく綺麗に作業できる、など例え他店様にて上記作業を行われる時にも、ストレスの無い迅速で綺麗な作業をしていただけると思います。

グリップのお話は改めてテーマにしてみたいと思います。
よく「グリップは大事だよ!」とは言われているのですが果たして何故?どのように?大事なのか、当店にご来場されるお客様も含めて殆どの方がグリップに関しては細かいオーダーをいただけません。
ともすれば、シャフト交換よりもお手軽に、安価で出来る効果絶大のチューンアップかもしれないのに・・

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