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皆様、ようこそSPEAKEASYへ!
エレメントゴルフ店主の村上と申します。
こちらのページでは当店の作業内容、店主の考え、日々の作業を通じて発見したことなどを気がむくままに綴っていきたいと思います。
時代が移り変わろうとも、作業に対する基本姿勢や理念はスタート時と何ら変わりなく真っ直ぐに我が道を行く、という決意表明でもあります。
たまには当ページを覗いていただき、当店を少しずつご理解いただければ幸いです。

 

○ 第一夜 3/27

○ 第二夜 3/30

○ 第三夜 4/2

○ 第四夜 4/16

○ 第五夜 4/19

○ 第六夜 5/5

○ 第七夜 5/27

○ 第八夜 6/16

○ 第九夜 6/20

○ 第十夜 8/17

○ 第十一夜 10/29

○ 第十二夜 12/17

○ 第十三夜 2013/2/27

○ 第十四夜 2013/8/15

○ 第十五夜 2013/12/31

○ 第十六夜 2014/3/11

○ 第十七夜 2014/9/21

○ 第十八夜 2015/3/11

○ 第十九夜 2015/6/15

○ 第二十夜 2016/1/7

○ 第二十一夜 2016/3/11

○ 第二十二夜 2016/5/8

○ 第二十三夜 2016/12/29

○ 第二十四夜 2017/3/16

○ 第二十五夜 2017/5/25

○ 第二十六夜 2017/8/7

 第二十七夜 2017/8/13

 

 

 

14本考察

キャディバッグの中の14本を考える時、そして本数や種類に関わらず作業を施す為にお預かりするクラブを考える際に、当店が最も注意を払う部分が「ロフト」です。

14本に制限されている理由については複数説がありますし、どうやら機能的な事由と言うよりは何となく・・感が否めませんので割愛させて頂きます。

ゴルフはターゲット・ゲーム(近年ではスポーツなのでしょうか?)であると考えますが、ターゲット(標的)に向かって14本のクラブを駆使してボールをヒットし、各プレイヤーがいかに少ない打数でゴール(カップイン!)に至るかを競い合います。
ゴールに至るまでには様々な障害物(ハザード)があり、時には自然に抗いまたは迎合し、決して各々が同じルートや同じクラブを使用することに制限を設けず、更には勝敗を決するのはストローク・マッチに関わらず18回のゲームを一括りとしなければなりません。

はじめて文章に落としてみましたが、何だかとても大変なゲームですね。
故に戦略が非常に重要になって来ると思われますが、ボードゲームや同じ球技でも直接身体が球体に触れる種とは異なり、道具を駆使するという制限が設けられている為に恐らくは主役であるゴルフボールに触れることが許されているこの道具の機能はやはりゲームを有利に進めるファクターとしては戦略同様、非常に重要になってくるのは間違いが無いでしょう。

さてこの重要なファクターである道具(クラブ)の主たる役割は?
ボールをヒットすること・・当然ですね。
では14本の存在意義は?
特別な手法などを必要とせず、各々に課せられた飛距離をもたらしてくれる、と言ったところでしょうか。
更には、出来る限りこの14本各々の飛距離差は均等であることが望ましい、もっと突き詰めると隣り合った番手間の飛距離差はわざわざクラブを持ちかえなければいけない程に差があって然るべき、が正しい整列だと考えます。
そして各々の飛距離差をもたらす為に「ロフト」が存在し、更にその差異を後押しする為に「クラブ長」が存在します。

距離はロフト、高さは長さ、方向はライ角、等その他非常に多くの数値がゴルフクラブに介在し構成要因となっています。
しかしながら14本を考える場合、それぞれを最大限に有効活用する場合、最も重要視されるべきは、その存在意義からもやはり「ロフト」であると考えて止みません。

当店に何らかの作業の為に持ち込まれるクラブを測定していつも思うことは、「この状態だと14本は必要ないな・・」です。

お隣さんとの差別化が出来ていないものが非常に多く、実際に尋ねてみますとやはり「飛距離の差を殆ど感じない」とのお答えをいただきます。
それはアイアンセットであったり、FW&UTであったり様々なのですが引っ付き過ぎたり離れ過ぎたり・・人間模様なら趣深いのでしょうが、ことゴルフクラブに関してはこれではいけません。
厄介なのは殆どの方が「腕がわるいから・・」「上手く打てていないから・・」と自己分析をされて、より一層練習に励み、足りない飛距離や高さを補う為にありとあらゆる方法を試そうとしてしまいます。
ボールの位置を変え、スタンスを変え、リリースポイントが・・腰をもっと、手をもっと、そしてついにクラブを変えてしまうのでしょうか。

現状、様々な方々から測定依頼を頂戴しておりますが、出来れば14本をお預けいただくのが望ましいでしょう。
パター、アイアンからUTもしくはFW、ドライバーに至るまで全体を通してまずは適正な流れのロフトを主張し、実打を通して再調整をしていただくのが一見遠回りのようですが実は一番の近道だったりします。
アイアンはまさか番手毎に異なるメーカーやモデルを使用されておられる方はいないのでしょうが(まさかおられるのでしょうか??)FW等は実はそのようなケースが非常に多いのが現状です。

同メーカー同モデルのFW&UT達であれば基本的なコンセプトは同じと考えてよいでしょうが(実際は??)、そうでない場合は「A社の3WよりB社の5Wの方が飛ぶ」「両者の飛距離に差を感じない」なんて事も結構あるのではないでしょうか。
シャフトが違う、フェース素材が違う、重心が・・色々な理由が考えられますが、だからこそまずはロフトの整列、そして実打による結果如何で調整をお勧めいたします。
今回のテーマはあくまで“14本”または複数本がバッグの中に収められていることの意味を今更ながら改めて確認したいが為の内容です。
ですので14本にその本来の使命を全うさせてあげる為のクラブ製作や何らかの作業については勿論、ロフトだけで解決できるものでは無いことを御理解ください。

クラブ間のロフト差は3度であることが常識となっているようです。
ただし、大きなロフトの場合、その飛距離差は狭まってしまいますのでロフト差は4~5度に広がっていきます。
各々の飛距離差は最低でも10ヤード以上はしっかりと確保したいところですが、使用される方の体力や技術面などで3度のロフト差が5ヤード程度の飛距離差しか生み出さないケースもあります。
その方の飛距離の差がしっかりと10ヤード以上確保できるロフトを考え、万遍なく流れるように整列させる必要があります。
3-5-7Wは15-18-21度で在る必要はなく、16-20-24度であっても良いだろうし、スタートが17度のロフトを必要とするのであれば17-22-27度でも良いでしょう。
その結果、バッグの中が14本に満たない場合はそれがその方のベストなクラブセッティングであると考えて下さい。

ロフトの整列という作業は割と多く行うのですが、持ち込み具材の場合は中々難しく不可能なケースもあります。(多くの事例を残しておりますので、いずれテーマとして取り上げさせていただきたいと思っています。)
具材の選定から行う場合でも、少なからずロフトの変化に伴ってリンクして動いてしまう箇所をも揃える作業はやはり困難で、発生する「個体差」を最大限活用しなければなりません。
故にクラブメーカー・営業マンとの連携が欠かせないのですが、これは対応に大きな差があるのが現状です。

最近はいわゆる「ストロングロフト」のアイアンも各メーカーのラインナップに多く見受けられます。
この現象に言及するつもりは無いのですが、一部の方々を除いてこの種のアイアンを必要とされる方々は「往年の飛距離」を求められているわけで、つまりは飛距離不足を補いたいが為の選択だと思います。
ミドルアイアンが往年のロングアイアン程度の飛距離をそれなりの高弾道で稼ぎ出す訳ですから魅力的なクラブには間違いないでしょう。
しかし、バッグの中には収まっているものの5番アイアンは殆ど使わない、ましてや4番アイアンなど購入もされない、そして6番アイアンも7番アイアンとの飛距離差を感じられないので使用頻度は低く、実際には14本中10本程度しか使用されない、といった方が当店にも少なからずご来場されます。
当然なのですが軽いヘッド故にクラブ長は長く、ロフトも立っている為に結局はソールの刻印とかけ離れた番手にしか見えず、ましてやロフトの流れはオリジナルロフト?(5番27度〜)と同じような流れ(3度-4度)であっては、そのアイアンを“本当”に必要とされる大多数の方々は番手間の飛距離差も思ったほど得られず、結局は「ある程度の距離はUTやFW」になってしまいます。
そしてAWとの帳尻合わせのようなショートアイアンのロフト差を確保することになるのですが、それが功を奏している結果に偶然ながらなってしまっているようです。
反対に比較的長い番手の飛距離差が充分に確保出来ておられる方々は、ショートアイアン〜ウェッジでの飛距離が大き過ぎて、非常に使い辛いセッティングになってしまいます。

その方が必要とされる各番手の距離を確保するのであれば、それに応じたロフトも考えて各クラブに与えてあげないといけません。
当店での定番作業のひとつですが、アイアンについては「曲げる」ことの出来る材質であることが当然ながら必要不可欠になってきます。
「曲げずに」敢行する作業も可能なのですが、精度の高い調整は御辞退させていただいております。
ただしロフトの変化に伴い、折角の良い流れのその他の箇所の整列が乱れてしまうようではいけませんので事前の計測が重要となってきます。

バッグの中に何故14本(複数本)があるのか、同じように打てばオートマチックに各々のロフトに応じた飛距離を得られるからであって、では同じように打つには?
極力、バッグの中の全てのクラブで各々に応じた打ち方をせずとも良い、程度の差こそあれ同じ力感とイメージでスイングすることが出来れば、と言うところが理想であり必然的に近づけたい領域になるでしょう。

ゴルフクラブの基本的な役割を考えますと、やはりロフトは重要であり、その性格を決定してしまう訳で、必要なロフトが確保出来てこそシャフト等によるチューニングは効果を期待できます。
どうにも上手くいかないクラブの性格を変えたいのであればシャフトではなくヘッド、取り分けロフトを考え直される方が即効性がありまたその性格を大きく変えることが可能だと考えます。
その上でシャフト等による味付けを加えてやることにより一層の飛距離なり求められる弾道を得ることが出来るのではないかと思います。

御使用中の14本(以内)がどのような状態で在るのかを理解されることは非常に重要だと思いますがいかがでしょうか?
現状で良い結果(プレーに関して)が出ておられるのであればその状態を軸に、いずれ訪れる次のクラブ選びの参考になるのでしょうし、現状芳しくない方はその理由が明らかになるかもしれません。

話はそれますが、ゴルフが1本のクラブのみで行われるゲームであれば、と良く考えます。
それはそれで単純なようであり、でもクラブ選択やスペック等で多いに悩みそうですが。
仮に現在のクラブに近しいもので選択するとすれば・・私なら40インチの5番アイアンでしょうか。
そしてルール上可能であれば、グリップは通常の2倍程度の長さのものを装着するのでしょう。

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